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【産まれた瞬間】
股に何か挟まってる状態がとーーっても痛くて、
一瞬・・・・もう止めたいって思った自分が居ます。
すまぬ、息子よ・・。
痛い時は目をつぶるな!と言われ続けていたので、
目を開けて恐ろしい顔をしていたかも知れません。
コアリズムで覚えた骨盤回し・・・・
骨盤を動かすって本能的にやっていたと思う。
ちょっとコツが分かったっていうのは記憶にあります。
その動きは助産婦さんに褒められて。
「頭が出てきた!」
という父さんの声!
そうそう、ずっとそれまで、立ちヒザで父さんに掴まって奮闘していました。
自然出産だから、自分の望む格好で良いと言われ・・・
楽な体勢を必死に色々試して、そこにたどり着いたんだろうね。
でも下に下がってくる感覚が凄くよく分かりましたよ。
腰が自由だった事も、楽でした。
最後は助産婦さんにしがみついていたような記憶・・・
父さんがケンさんをきちんと見れるようにしてくれた気がします。
いよいよ会える・・・・!
最後の力を振り絞った瞬間・・・・
ずるん♪
それはそれは気持ち良く出たと思います。
「わぁぁぁぁ!」
歓声が上がり、助産婦さんに褒められる。
そして父さんの「オヤジにそっくりだ」という声も聞こえる。
まだ私、見てない。
そしたらお腹の上にちょこん!とわが子が乗っかる。
ミーミー泣いていたような・・・小さい赤い顔の・・・ケンさん!!
ケンさんは・・2,425gのほんのちょこっとだけ”未熟児”でした。
ちーさかったよ〜。
体が紫っぽかった。
名前はもう決まっているわよー!
もうおっぱいはどこだ〜?って探していたよね、凄いな〜。
お腹の痛みもすっかり忘れちゃって、どこかに行っちゃっていた。
臍の緒もしっかり繋がっていて。
「切りますか?」と委ねられた父さん。
さすがに怖くて出来なかったみたい。
まぁよく頑張ったと思います。
さっと綺麗にしてもらい、
外でずっと待っていてくれた妹も畳の部屋へ。
3人で抱っこして、可愛い可愛い。
お母さんだよー、お父さんだよー、おばさんだよーって。
ついに産まれた、私は親になったのか〜、
大丈夫かぁぁぁ?なんて思いもあったけどね〜。
でも目の前の赤ん坊は間違いなく、我が子だもんね!
写真を撮りますか〜なんて思いつつも、
頭がぼーーんやりしていました。
そうそう、とってもビデオ撮影をするっていう状況ではなかったかも。。
逆に、最後の瞬間だけを見ようと部屋に入った方が衝撃が強くて、
弱い男性は倒れてしまうらしい。
うちの父さん、結局最後まで見届けたけど、大忙しが良かったのか、
倒れる事もなかったよ!
心配な人は早めに遠慮するべき、なものかな〜?
倒れちゃうのも思い出になるけどね。笑。
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